大学院

大学院の本質的な教育方針は、臨床の現場へダイレクトに還元可能な研究を行うことで、研究者としての社会的使命に目覚めさせることを目標とします。従って、研究内容も臨床に直接役立つ臨床研究、あるいは時間がかかっても将来臨床に還元できるような基礎研究が中心となります。また、同時に皮膚科学から、他の学問領域や世界に発信できる研究を目指します。

当教室では、専攻医3年目(卒後5年目)で大学院に進学する方が多いですが、より早期に、あるいはもっと後のタイミングで進学する教室員もおり、フレキシブルです。

 研究を行うに当たっては、指導教官の指導のもと、研究のアイデア・構想、実際の実験、結果の解析、結果の解釈、英文論文作成、論文投稿など基礎研究の基本から実践にいたることを修得します。テーマは、これらのステップを確実に学べるものであり、かつ、臨床に直結するテーマとします。

大学では現在、自己免疫性水疱症、表皮水疱症、皮膚幹細胞、皮膚バリア、皮膚悪性腫瘍、遺伝性皮膚疾患における研究を中心に、最先端の研究が行われています(詳細は「研究室紹介」を参照)。また臨床面では、自己免疫性水疱症や表皮水疱症、乾癬、アトピー性皮膚炎、皮膚外科、角化症・魚鱗癬、爪疾患の専門外来があり、研究と並行してこれらのサブスペシャリティを習得することもできます(詳細は「外来診療」を参照)。また、様々な臨床研究に参加することができます。

大学院卒業後は、本人の希望に応じて、大学での臨床・研究、関連病院での勤務、留学などライフプランにあった進路を選択できます。皆さんの目標を実現するため、最大限のサポートをいたします。多くの若い先生が研究に加わってくれることを期待しています。