皮膚かたち研究学会(Society for Skin Structure Research: SSSR)の
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2023年4月1日付けで皮膚かたち研究学会の第9代理事長を拝命致しました。私は、大学院生時代に皮膚科電顕研究会で勉強させて頂いて以来、三十数年にわたり本学会で学ばせて頂いております。本学会の理事長拝命は、身に余る光栄なことであると同時に、その重責に身の引き締まる思いでございます。
本学会は1974年、皮膚科電顕研究会として発足し、1990年、日本電顕皮膚生物学会に改名して正式に学会となり、石橋康正先生が初代理事長となられました。これまで、皮膚の生物学と皮膚科学は、分子生物学、分子遺伝学や生物情報学など様々な研究領域、研究手法の進歩に後押しされて、大いに発展して来ました。その皮膚の生物学と皮膚科学の研究の発展の過程において、本学会での電子顕微鏡を用いた研究は、常に重要な役割を担って来ました。
2007年、清水宏第5代理事長のご発案により、本学会は「皮膚かたち研究学会(Society for Skin Structure Research: SSSR)」と改称されました。それを契機として、皮膚かたち研究学会は、電子顕微鏡を用いた超微形態学的研究のみならず、光学顕微鏡像、ダーモスコピー像、肉眼所見、超音波断層検査や生体共焦点レーザー顕微鏡など皮膚の画像解析や、分子の形態までの、あらゆるレベルの「かたち」についての研究を包含する学会として活動しています。主な学会活動としては、年次学術大会の開催、日本皮膚科学会総会における皮膚かたち講習会の開講、電顕用語集の提供を行なっています。欧州の皮膚超微形態学研究学会(Society for Cutaneous Ultrastructure Research; SCUR)とは姉妹学会であり、約5年に1度のjoint meetingを行っています。
皮膚と皮膚疾患の「かたち」の理解、評価は、皮膚科診断学の大きな部分を占めています。皮膚科医としての診断能力を高める上で、本学会の守備範囲である肉眼所見、ダーモスコピー所見、光学顕微鏡像、電顕所見、超音波断層検査や生体共焦点レーザー顕微鏡などによる画像解析を学ぶことは、大きな力になることは間違いありません。皮膚の生物学と皮膚疾患のエキスパートを目指す若い皮膚科医の皆様のご入会をお待ちいたしています。是非、「かたち」の理解による皮膚科診断力の向上を目指して頂ければ幸いです。本学会の「かたち」をキーワードにした研究、教育、啓発活動が、皮膚科学と皮膚の生物学の発展と若い皮膚科医の皆様の研鑽のお役に立つことを心より願っています。
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